京都の五条坂と言えば、外国人観光客も多いところ。その大通りから数十メートル入った露路状の敷地の奥に、この建物はあります。「以前からそこにあったような、落ち着いた佇まいでありながら、ふと足を留めて”美しいな・・”と感じられるような建物」が、ご希望でした。通りから見た時に圧迫感が無いよう、平屋建てに近いボリュームに抑えています。ご夫妻と、時々施設から帰ってきて静かに過ごされるお母様の為の、バリアフリーの住まいです。

駐車スペースとしても使用するのでコンクリート土間打ちとしているが、中央に御影石を貼り、距離感を強調。ご主人手作りのアプローチ照明や植栽により、より奥ゆかしさが感じられる。



京都府産の松材で造られているストリップ階段。壁際の木製手摺はご主人の手造り、柔らかい楕円形の断面を持ち、デザイン性と使いやすさを兼ね備えている。


軒の深い玄関庇で使いやすさと落ち着いた雰囲気。
暗くなり過ぎないように設けたトップライトが柔らかい光を落とし、アイストップの掛物を、より際立たせる。



東と南からの光が降りそそぐ。

濡れ縁にそそぐ光が心地良い。