住まい手が主役の家づくりを実践している京都の設計事務所です。

 

ソーラー温水器   太陽熱温水器を見直そう

 

 

屋根の上にソーラー温水器・・・最近あまり見かけなくなったように思います。太陽光発電の普及に伴って、少し前時代的なイメージを持たれている方も少なくないかもしれませんね。

 


でも、「太陽の熱でお湯を作る」ということは、エネルギーの変換効率という意味では、太陽光発よりも
ずっと優秀なのです。安い導入費用で実現可能なタイプがあることも考えると、今一度、見直してみ て良いシステムだと思います。

※エネルギー変換効率(社団法人ソーラーシステム振興協会より)
太陽光発電が7~18%  
太陽熱温水器は40~60%

 

■設置事例

京都市左京区のHさんのお宅には、屋根の上に置くタイプのもの「一体式強制循環型(200Lのタンク)」を設

置しました。当初、チリウヒーターのハイブリッドソーラーシステムの採用を希望されていましたが、断念し

ました。費用が200万円以上、と高額だったのと、3階建ての建物であった為、タンクの置き場所を2階部分

に確保するのが難しかったのが、その理由です。生活スタイルを考慮して、浴室への給湯だけではなく、


「ミキシングユニット」を設置して、2階のガス高効率給湯機(エコジョーズ)と1階の別の給湯機にもつな

いで、無駄なくお湯を使えるようにしました。給湯機との接続の為に強制循環型のものを選択することが必要
でした。費用は、約42万円(温水器とミキシングユニット+工事費)でした。


構造上の 分類

【一体型】

 

 

 

 

集熱器と貯湯タンクを1つの装置の中に納めたタイプ

屋根への荷重負担がある
比較的安価で設置できる

 

【自然循環方式】 

単純に水をそのまま温める。

最も安価に設置できる。構造上水道と直結できない

 

 

 

 

【強制循環方式 

水の代わりに不凍液を循環させる。モーターで不凍液を集熱器内に循環させて、貯湯タンクの水を間接的に温める。熱媒路と水路が分離されるため、水アカなどがつきにくい寒冷地でも凍結の心配がない。

  水道に直結することも可能。

自然循環方式に比べて水圧が高く、湯に勢いが必要なシャワーにも十分対応可能 。

装置の作動には外部からの動力源で動くポンプが必要になる。最近は太陽電池を装置に組み込むことで、動力源を不要と している製品も増えてきた。

専用アタッチメントを使用すれば、石油給湯器やガス給湯器など既存の湯沸かし器に接続可能

自然循環方式に比べ、費用がかかる

 

 【分離型】   集熱器と貯湯槽を分けたタイプ
    熱媒の水や不凍液を屋根と地上間で強制循環させて水を温める。

貯湯タンクが屋根の上に載らないおで、屋根などへの負担が少ない。設置場所の広さ、家族構成によってタンクの種類や容量を選べる。
貯湯タンクの近くに補助熱源を置けるので配管が比較的単純にできる。
集熱器の設置場所が、庭、バルコニー、車庫など日当たりが確保できれば、どこでも設置可能なタイプもある。

一体型と比べて、装置価格だけでも80万円程度と高価。

 

 

 【多機能タイプ】

 補助熱源との塀用など多機能な製品で「太陽熱利用給湯システム」と言われるもの。併用する機器の熱源も、石油、ガス、電気 といろいろ選べます。

補助熱源併用タイプでは、 エコジョーズなどの補助熱源を内蔵しているものと、既設の熱源と接続できるものがあり、省エネ効果の「見える化」も進んでいる。

 

   

 

★ハイブリッドソーラーシステム★
太陽熱を利用して、床下に蓄熱したりお湯を沸かして使うシステム
補助ボイラーと連動させ、安定化をはかっている。費用は150万円~300万円程度。
様々なシステムが実用化されている。(下のイラストはチリウヒーター(株)のシステム)