住まい手が主役の家づくりを実践している京都の設計事務所です。

 

シングル女子たち/歳をとったらどうするか?

 

人は誰しも歳をとります。

 一般的にひとり暮らし高齢者のリスクとして挙げられるのは次の三つ

「貧困」「介護」「孤独」だそうです。

シングル女子の場合も同じ。経済力の弱さという意味では更に深刻とも言われます。

 シングル女子が集まって住む動機のひとつに、高齢になってからのリスクの解消があることを考えると

高額な費用を必要とする介護付き有料高齢者施設ではない選択肢があるべきでしょう。

 

そのヒントになるのが「コレクティブハウス」です。

北欧に始まり、日本でも既にいくつか事例があります。

※コレクティブハウスとは?⇒共同居住型集合住宅。各自の個室の他、

共同の食堂や居間を持ち、掃除や食事作りなど、生活の一部を入居者が共同で行います。

 

事例① 「コレクティブハウス かんかん森」

事例② 「コレクティブハウス 聖蹟」

 

「寝たきりになっても住み続けられるか?」という問いに対しては、どうでしょう。

コレクティブハウスの運営者(運営団体)にもよりますが、「YES」と答えられる

方向をめざして活動されているところが多いようです。

(もちろん、本人の希望で病院を選択することも可能。選択の余地があるのです。)

介護保険サービスは、コレクティブハウスの個室でも受けられるし、訪問医療など医療機関との

連携も計られているとのこと。実際にコレクティブハウスで最後まで生活された方々もおられます。

これが施設での「個室」⇒「介護室」⇒「病院」という選択の余地のない流れとの違いです。

 

介護保険制度により、介護をアウトソーシングすることが容易になりました。

必要なサービスを、複数の選択肢の中から選ぶことが可能になったことで、介護される側の

生活スタイルの幅を広げたようです。

 

これを利用して、いろいろなタイプの「グループリビング」という住まい方も出来てきています。

高齢者が協力して生活を支えあう住まい方ですが、賃貸アパート形式から

下宿のようなスタイルなど運営主体によって様々のようです。以下に事例をあげておきます。

 

事例③ NPO法人 COCO湘南 「COCO湘南台・たかくら。ありま」

事例④ 「グループリビング 飛騨野」

 

これらの、「高齢になった時の生活に対する不安を「集まって住む」ことで

楽しく解決していこうとする試み」は、今後もいろいろな形で実現されてゆくことでしょう。

そして実践に当たっては、シングル女子たちのパワーが不可欠なように思います。

「集まって住む」ことから更に「地域と繋がってゆくこと」「新たなコミュニティを形成してゆくこと」

などなど、たくさんの可能性を秘めているのではないでしょうか。