住まい手が主役の家づくりを実践している京都の設計事務所です。

 

政府の三世代同居支援策ってどうよ・・・

2016年度当初予算案の住宅関連のものについて、三世代同居への対応を支援する施策が目立つそうな。

子育て世代と親世代が同居することで、低迷する出生率を1.8%まで引き上げる方針に沿ったものらしい。

 

が、こんな短絡的な発想はごめんこうむりたい・・・と思うのは私だけだろうか?

家族の形がこんなに多様化しているのに、「三世代同居」で解決しようなどという発想はいかにも

時代錯誤と生活感の欠如。そもそも政策で家族の住まい方を何とかしようなどという考え自体、

大きなお世話 なのである。

 

30年ほど前に「二世帯住宅」なるものがハウスメーカー主導で多く建てられたが、

それらが今どのような状況なのかを見てみるとわかる。
時が経ち家族の状況が変化し、
今や3世代の真ん中世代の夫婦二人のみが
3世代で住める大きな家に住んでいる・・という話はよくある話。

 

政策の中身を具体的に見てみても、

ひとつは既存住宅についての「長期優良化リフォーム推進事業」に、

三世代同居の為のリフォームを対象に加え、50万円の補助金加算。

もうひとつは地域の工務店グループによる高性能住宅の建設を支援する「地域型住宅グリーン化事業」に

三世代同居対応住宅への1戸あたり30万円の加算 というもの なのだが・・・

ここで三世代府同居対応工事とは「キッチン、浴室、トイレ、玄関のうちいずれか2つ以上が複数となる工事」

のことだというから、「工事費が増えればなんでもいいの?」と言いたくもなる。

 

「地域型住宅グリーン化事業」なるものも、地域の工務店やビルダーを応援する施策であり、

それそのものを否定するわけでは無いけれど、消費者の為になっているのか?というと、正直疑問・・・。
 

 補助制度は他にもいろいろな種類のものがあるので、専門家のアドバイスも取り入れながら

目先の補助金額などに惑わされないようにしたいものである。