住まい手が主役の家づくりを実践している京都の設計事務所です。

 

建築士の立ち位置

ひとくちに「建築士」と言えども、その立場はさまざま。
工務店からの依頼でする仕事と、建築主さんから直接依頼される場合では、
その意味は大きく違ってきます。

 

「家を建てよう!」「リフォームしよう!」と思い立った時・・・
ハウスメーカーか地元の工務店か? というのが日本では多いパターンのようですね。

設計事務所は?・・・ と思い至った人も、「デザインを押しつけられたりしないかな?」「費用が高くかかるのでは?」・・・と、何となく敷居が高いように感じている方が多いのかもしれません。
でも!・・・そんなことはないのですよ。

1軒の家を建てるのには、大小3万点を超える材料・設備を使うと言われます。それらを適材適所に使い分け、敷地、構造、予算、性能、機能、法律等のことを考えるのはとても煩雑で、一般の方には難しい面が多いです。その為専門家の力が必要になるわけですが、そのパートナーとなる専門家が「誰の立場で家づくりに関わっているか?」というのは、とても重要なことです。

設計事務所の仕事は、大きく分けて、設計・コスト調整・工事監理(品質管理)の3つです。建築主と直接設計監理委託契約を結び、「建築主の立場で」業務を行います。それらの業務に対する報酬は、建築主から直接受け取ります。施工者の選定を公正に行ったり、施工業者の仕事を厳しくチェックできるのは、「建築主の立場のプロ」であるからです。コスト管理や工事の品質監理を甘くすることで、利益が増える立場に無いわけですからね。

ハウスメーカーや工務店に家づくりを依頼した場合は、「プロである業者と素人である建築主」の2者の関係ですから、常に利害関係のある相手と話をすることになるわけです。施工業者が連れてくる設計事務所は、施工業者から報酬をもらっているので、どうしてもそちらの意向を優先させることになります。

また、「設計料はタダです」なんていうのは、おかしなことです。実際は工事費の中に組み込まれていますし、「するけど、さほど一生懸命にはしません・・・」と、言っているようなものだと思います。設計事務所に支払う業務報酬料は、設計力の高さと一生懸命さ、厳しくコストや品質監理ができることで、長く住み続けられる質の良い住まいが実現し、トータルでお得♪(十分に元が取れる!)のです。

「立ち位置」って、大切です。